1月1日
1月1日は山登りをした。
すれ違った子供の挨拶が元気だったのでお年玉あげようと思った。
けどあげなかった。
屋台ではベビーカステラが異様に売れていた。
人々は列をつくり、屋台の兄さん達が焼けたベビーカステラを袋に入れて手渡していく。
少子化の時代にカステラだけどベビーが次々と生まれていく。
カステラ界の未来は人間界より明るいのかもしれない。
しかし、ベビーカステラはいくら待っても神棚に置いてもアダルトカステラにはならない。
というか、明るい暗いなんてそもそもない。
並んでいる層を見ると幅広い年齢に支持されていることがうかがえる。
そこは人間界と同じだ。
何故ベビーカステラがそこまで人々を惹きつけるのかは結局わからないままその場を後にした。